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MGSシステム(推進力低減装置)
【泥濃式】工法 推進力低減装置 Make a good sliding

MGSシステムの構成

コマンド工法の特長をさらに進化させ、より長距離推進を実現します。

本システムは・・・

MG剤注入制御盤、坑内注入装置、MG剤流出防止装置、MG剤圧送装置(泥水プラント)、MG剤注入用推進管により構成されています。

注入管理は・・・

泥水プラントでMG剤を配合、推進しながら注入装置でMG剤を自動注入することにより、推進を低減します。
▲ MG剤流出防止装置
概要図

1. 掘進機 2. MG剤流出防止装置 3. 可塑剤注入孔
4. 坑内注入装置 5. MG剤注入孔 6. MG剤注入用推進管
7. MG剤注入制御盤 8. MG剤圧送装置 9. アクロバットジャッキ

MG剤注入装置の設置箇所

MG剤注入装置は、標準としてMG剤流出防止装置に設置し、以後50m毎に設置します。

MG剤注入装置とは

MG剤注入制御盤と坑内注入装置からなり、制御盤の指令により電磁弁の開閉を行い推進時、MG剤流出防止装置から発進立坑側へと順次MG剤の自動注入を行います。

設置例

19 ・・・・・ MG剤注入装置(MG剤注入用推進管)

据え付け箇所数箇所:n
n=L÷50…で端数切り上げ整数とする
n=440÷50=8.8
据え付け箇所数箇所:n=9

MG剤注入制御盤と坑内注入装置の系統図

MG剤注入計画

泥水プラント設備の圧送ポンプで高圧ホース(φ25m/m)により各注入箇所までMG剤を圧送し、自動連続注入を行います。

MG剤の特徴
(1) 摩擦減少効果の大きい特殊ポリマーを使用しており、摩擦抵抗は非常に少なくなります。
(2) 砂礫層や地下水位が高く、希釈される心配のある地層に適応した高粘性の滑剤です。
(3) 新開発の特殊ポリマーは水による希釈がなく、粘性低下が少なく、また逸水しにくい性質を持っています。このため滑剤効果が長時間持続できます。
(4) 取り扱いが簡単で、長期保存に優れ、通常保管で品質の変化はありません。
MG剤注入量並びに種類と配合

注入量は、カッタの拡幅量を標準(25mm)とした場合に、土質条件に応じて管の外側より35mm厚さ相当量の50%〜75%とします。

[種類と配合表](1000Lあたり)

土地区分 MG剤の種類と配合例
普通土
玉石混り土
硬質土
MG剤

[MG剤1m当りの注入量表](L/m)

土質区分 φ800 φ900 φ1000 φ1100 φ1200
普通土・硬質土 55 61 68 74 81
玉石混り土 77 86 95 104 113

MG剤注入管

概要図

● MG剤注入管


● 詳細図


● C-C断面図

● 滑剤注入管孔部詳細

寸法表

(単位:mm)

呼び径 内径
厚さ
有効長
 
t1
リブ(枚)
800 800 80
2430
13
14
1000
1000
100
2430
33 14
1200 1200 115 2430
48 16

有効長Lは1200oとする事ができます。
管の種類は1種50、70、90とあります。

作業工程

1.準備 (1)MG剤注入制御盤の据え付け及び配線
(2)MG剤圧送装置据え付け及び配管
(3)流出計設置
 
2.掘進機据え付け (1)MG剤流出防止装置設置(掘進機)
 
3.推進
(MG剤注入装置
  取り付け)
(1)坑外にて坑内注入装置をMG剤注入用推進管に取り付け
(2)MG剤注入用推進管の立坑内据え付け及び配線
MG剤注入装置の取り付けは、標準としてMG剤流出防止装置に設置し、以後、約50m毎に行うものとします。
4.推進
(MG剤注入)
MG剤注入
(1)定量自動注入
 
5.終了 (1)マシンの回収と同時にMG剤流出防止装置撤去
(2)坑内の設備撤去
(3)坑外の設備撤去